彼女は想う。
山の向こうに、空の向こうに、ここよりもっと素敵な理想郷があるのではと。
あの時、背中からやってくる季節に押し出される焦りと、
いつかたどり着けるんじゃないかっていう淡い希望で入り混じった気持ちが駆け抜けていた。
いつか彼女がみていた向こうの景色が、1周回ってようやく分かった気がする。
これから動くあの頃の話。
apapico(アパピコ)- 菊池信哉
福島県出身。学生時代よりアーティストのアシスタントやクラブイベントでのVJをやりつつ、イラストやデザインを勉強。現在はデザイナー兼イラストレーターをやっております。
〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2-6-4
スタジオナス秋元 / TEL. 090-8629-5603
イラストレーター/デザイナー、apapico(アパピコ)初めての個展「It's not started,yet.」は、少女の想いを辿っていく5枚の新作イラストによって展開されます。絵を書くことの意味、絵を飾ることの意味、絵を見ることの意味を問い直すことから始まった本企画は、作家apapicoと本名の菊池信哉それぞれの理想と現実をあぶり出し、次のステップに進む事を選んだ作家の想いを具象化したものです。
透明感の溢れるイラストはフォトアクリルでの展示を予定。またその世界観を広げるコラボレーション、音楽、インスタレーションも予定しております。